物理/原子と原子核・電子

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( 光電効果と仕事関数への補足 )
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==== 電子ボルト  ====
==== 電子ボルト  ====
=== 光電効果と仕事関数への補足 ===
=== 光電効果と仕事関数への補足 ===
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==== 金属(結晶)中の電子は結晶表面から外部に出られないよう、ポテンシャル(電位)障壁で拘束されている。====
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==== 金属(結晶)中の自由電子は結晶表面から外部に出られないよう、ポテンシャル(電位)障壁で拘束されている。====
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物質中の電子は原子核からの引力で束縛され、通常は外部に飛び出せない。
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物質中の電子は原子核からの引力で束縛され、通常は外部に飛び出せない。<br/>
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外に出るには、この束縛を切るためのエネルギーが必要。
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外に出るには、この束縛を切るためのエネルギーが必要。<br/>
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物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、
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物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、<br/>
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各電子のエネルギー(運動エネルギー+電気的ポテンシャルエネルギー)
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各電子のエネルギー(運動エネルギー+電気的ポテンシャルエネルギー)はいろいろな値をとる。<br/>
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ある値より大きくなる(=ポテンシャル障壁を超える)と、外部に飛び出る(光電子、光子)。
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そのエネルギーが、ある値より大きくなる(=ポテンシャル障壁を超える)と、外部に飛び出る(光電子)。<br/>
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従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子が、最も光子になりやすい。
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従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子(自由電子の一つ)が、最も光電子になりやすい。<br/>
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すなわちこの電子が限界周波数$\nu_0$(光子を放出させる最低周波数)の光から、そのエネルギー全て($E=h\nu_0$)を吸収して最初に外部にでる(運動エネルギーはゼロの光子になる)。
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*[[File:GENPHY00010602-01.jpg|right|frame|図 仕事関数と光電子の最大運動エネルギー]]
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$W\deltaeq h\nu_0$ は、もっとも光子になりやすい電子が、外部に出るのに消費するエネルギーである。'''仕事関数'''と呼ばれる。
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すなわちこの電子が'''限界周波数'''$\nu_0$(光電子を放出させる最低周波数)の光(光子)にあたると<br/>
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外部にでた光子のエネルギー(運動エネルギー)は、障壁を超えるために使ったエネルギー($\leq W$,各電子によって異なる)だけ小さくなる。
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そのエネルギー全て($E=h\nu_0$)を吸収して最初に外部にでる(運動エネルギーはゼロの光電子になる)。<br/>
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限界周波数より大きい周波数$\nu$ の光(エネルギー$h\nu $)をうけて
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$W\deltaeq h\nu_0$ は、もっとも光電子になりやすい電子が、外部に出るのに消費するエネルギーである。<br/>
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発生する光子で最も大きなエネルギーを持つものは、障壁を超えるのにエネルギーを最も使わない光子である。
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この値 Wは'''仕事関数'''と呼ばれる。<br/>
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外部にでた光電子のエネルギー(運動エネルギー)は、障壁を超えるために使ったエネルギー($\leq W$,各電子によって異なる)だけ小さくなる。<br/>
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限界周波数より大きい周波数$\nu$ の光(エネルギー$h\nu $)をうけて発生する光電子のなかで<br/>
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最も大きな(運動)エネルギーを持つものは、障壁を超えるのにエネルギーを最も使わない光子である。<br/>
従ってこの光子は、$h\nu - W$ の運動エネルギーを持つ。
従ってこの光子は、$h\nu - W$ の運動エネルギーを持つ。
=====電子と光の粒子性と波動性=====
=====電子と光の粒子性と波動性=====

2018年3月26日 (月) 15:33時点における版

目次

「6.2 原子と原子核・電子 」

この節は下記のウィキブックスで学習のこと。
このテキストでは若干の補足をするにとどめる。
高等学校物理/物理II/原子と原子核(ウィキブックス)

補足

RT

 電子の発見と電子の電荷と質量

 電子ボルト

 光電効果と仕事関数への補足 

 金属(結晶)中の自由電子は結晶表面から外部に出られないよう、ポテンシャル(電位)障壁で拘束されている。

物質中の電子は原子核からの引力で束縛され、通常は外部に飛び出せない。
外に出るには、この束縛を切るためのエネルギーが必要。
物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、
各電子のエネルギー(運動エネルギー+電気的ポテンシャルエネルギー)はいろいろな値をとる。
そのエネルギーが、ある値より大きくなる(=ポテンシャル障壁を超える)と、外部に飛び出る(光電子)。
従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子(自由電子の一つ)が、最も光電子になりやすい。

すなわちこの電子が限界周波数$\nu_0$(光電子を放出させる最低周波数)の光(光子)にあたると
そのエネルギー全て($E=h\nu_0$)を吸収して最初に外部にでる(運動エネルギーはゼロの光電子になる)。
$W\deltaeq h\nu_0$ は、もっとも光電子になりやすい電子が、外部に出るのに消費するエネルギーである。
この値 Wは仕事関数と呼ばれる。
外部にでた光電子のエネルギー(運動エネルギー)は、障壁を超えるために使ったエネルギー($\leq W$,各電子によって異なる)だけ小さくなる。
限界周波数より大きい周波数$\nu$ の光(エネルギー$h\nu $)をうけて発生する光電子のなかで
最も大きな(運動)エネルギーを持つものは、障壁を超えるのにエネルギーを最も使わない光子である。
従ってこの光子は、$h\nu - W$ の運動エネルギーを持つ。

電子と光の粒子性と波動性
光の二重性
電子と光の粒子と波動の二重性

X線

結晶によるX線の反射

X線を波だと仮定すると、結晶は原子が格子状に規則的にならぶので、X線を結晶にあてて反射させると、回折格子として働くことが予想される。ブラッグは反射されたX線が強めあう条件を求め、実験でX線が波動であることを確かめた。

 $ 2d\sin\theta=n\lambda $ はブラッグ反射の条件という。

X線の波長とdはほぼ等しいので、このブラッグ反射条件を用いて、結晶面間の距離dを正確に測定でき、結晶構造や原子の構造をしらべることが出来る。

水素原子のボーア模型

量子力学について

電子の干渉、波動関数、不確定性原理

原子核と素粒子

原子核

原子核の構造
素粒子
核力
原子核の崩壊と放射線
個人用ツール