物理/原子と原子核・電子
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(→ 金属(結晶)中の自由電子は結晶表面から外部に出られないよう、ポテンシャル(電位)障壁で拘束されている。) |
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物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、<br/> | 物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、<br/> | ||
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従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子(自由電子の一つ)が、最も光電子になりやすい。<br/> | 従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子(自由電子の一つ)が、最も光電子になりやすい。<br/> | ||
*[[File:GENPHY00010602-01.jpg|right|frame|図 仕事関数と光電子の最大運動エネルギー]] | *[[File:GENPHY00010602-01.jpg|right|frame|図 仕事関数と光電子の最大運動エネルギー]] |
2018年4月24日 (火) 03:19時点における版
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「6.2 原子と原子核・電子 」
この節は下記のウィキブックスで学習のこと。
このテキストでは若干の補足をするにとどめる。
高等学校物理/物理II/原子と原子核(ウィキブックス)
補足
RT
電子の発見と電子の電荷と質量
==== 電子ボルト ====
電子に1ボルトの電圧をかけたとき、電子に与えられる運動エネルギーを、1電子ボルトという。
電子ボルトというエネルギー単位を eV で表わす。
$1eV = 1.60 \times 10^{-19}J$
光電効果と仕事関数への補足
金属(結晶)中の自由電子は結晶表面から外部に出られないよう、ポテンシャル(電位)障壁で拘束されている。
物質中の電子は原子核からの引力で束縛され、通常は外部に飛び出せない。
外に出るには、この束縛を切るためのエネルギーが必要。
物質中の電子は熱運動というランダム運動をしていて、
各電子のエネルギー(運動エネルギー+電気的ポテンシャルエネルギー)はいろいろな値をとる。
そのエネルギーが、ある値より大きくなる(=ポテンシャル障壁を超える)と、外部に飛び出る(光電子という)。
従って結晶中の電子の中で最もエネルギーの高い電子(自由電子の一つ)が、最も光電子になりやすい。
すなわちこの電子が限界周波数$\nu_0$(光電子を放出させる最低周波数)の光(光子)にあたると
そのエネルギー全て($E=h\nu_0$)を吸収して最初に外部にでる(運動エネルギーはゼロの光電子になる)。
$W\triangleq h\nu_0$ は、もっとも光電子になりやすい電子が、外部に出るのに消費するエネルギーである。
この値 Wは仕事関数と呼ばれる。
外部にでた光電子のエネルギー(運動エネルギー)は、障壁を超えるために使ったエネルギー($\geq W$,各電子によって異なる)だけ小さくなる。
限界周波数より大きい周波数$\nu$ の光(エネルギー$h\nu $)をうけて発生する光電子のなかで
最も大きな(運動)エネルギーを持つものは、障壁を超えるのにエネルギーを最も使わない光子である。
従ってこの光子は、$h\nu - W$ の運動エネルギーを持つ。
電子と光の粒子性と波動性
光の二重性
- ウィキペディア(光) の、2.1 光の波動性 、2.2 光の粒子性 、2.3 粒子説と波動説 を参照のこと
電子と光の粒子と波動の二重性
X線
結晶によるX線の反射
X線を波だと仮定すると、結晶は原子が格子状に規則的にならぶので、X線を結晶にあてて反射させると、回折格子として働くことが予想される。ブラッグは反射されたX線が強めあう条件を求め、実験でX線が波動であることを確かめた。
$ 2d\sin\theta=n\lambda $ はブラッグ反射の条件という。
X線の波長とdはほぼ等しいので、このブラッグ反射条件を用いて、結晶面間の距離dを正確に測定でき、結晶構造や原子の構造をしらべることが出来る。
水素原子のボーア模型
量子力学について
電子の干渉、波動関数、不確定性原理