リスク管理/リスク特定
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- | * | + | *全社的リスクマネジメント フレームワーク篇、八田進二監訳、東洋経済新報社、2006 |
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2017年6月27日 (火) 16:58 時点における最新版
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目次 |
概要
組織は、リスクの発生源、影響が生じる領域、事象、原因、および生じうる結果について、洗い出しておくことが望まれる。「特定」という言葉は、堅苦しいが日本語では、「洗い出す」とか「あぶりだす」などが分かりやすい表現だと考える。
リスク特定の目的
組織の目的の達成に影響を及ぼすと考えられる事象の一覧表を作成することです。この一覧表に記載されなかった事象は、その後の分析から漏れてしまう可能性が高い。このため、このリスク特定という作業は組織にとって非常に重要になる。このため、最新の情報を基に、適切な人材を参加させることが望ましい。
リスク特定の方法
リスクの特定は、漠然として定まっていないことがありうる。このため色々な方法を用いることが望ましい。以下のその主な方法を列挙する。
- 自組織の各種文書(年次報告、剤身書評、各種契約書、文書規約、技術文書、業務フロー文書、セキュリティ方針等あらゆる分野のあらゆる資料)
- 自組織の過去の事象の一覧
- 他組織の過去の事象の一覧
- アンケート
- インタビュー
- ワークショップ
- ブレーンストーミング
アンケートの特徴
この方法は、組織内外の色々な組み合わせで実施できる。回答は、自由記述か選択肢形式かまたは両者併用などがある。
インタビューの特徴
この方法は、アンケートのように不特定多数の人を相手にすることは無理がある。自組織の目的にかかわりのあるステークホルダからの自由な意見を聞き出せる。
ワークショップの特徴
ワークショップは、参加者の情報の精通さのレベルに左右されかねない。このため目的を絞り込み、特定の目的に合致した人材を集め、かつ経験豊富な司会者を選定することが望ましい。
ブレーンストーミングの特徴
皆が見逃していたような事象についての意見が掘り起こせる可能性があるが、まったく何も得られないかもしれない。
参考文献
- 全社的リスクマネジメント フレームワーク篇、八田進二監訳、東洋経済新報社、2006