職業家庭/職業と選択

提供: Internet Web School

(版間での差分)
( 就職活動について)
( 個人起業 )
1 行: 1 行:
-
== 個人起業 ==
+
== 労働に関する法規ーーー就業に伴うトラブルの防止や解決のために ==
-
201211<br/>
+
201211
-
企業に就職すれば、組織の一員として、色々な束縛(配置転換、転勤、残業等)をうけます。<br/><br/>
+
=== 雇用されているとき===
 +
==== 仕事が原因で怪我や病気をする  ====
 +
仕事が原因で怪我や病気をしたときは、労災であると認定されれば労災保険で公費が支給されます。
 +
*[[wikipedia_ja:労災保険    |ウィキペディア(労災保険  )]]
 +
*[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%8A%B4%E6%AD%BB#%E5%8A%B4%E7%81%BD%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E5%9F%BA%E6%BA%96 ウィキペディア(労災保険)中の「労災認定基準」]
-
・ 束縛を受けず、自分の思うようにやりたい仕事を進めたい<br/>
+
==== 解雇、倒産で失業 ====
-
・ 自分の時間の使い方は自分で決めたい<br/>
+
200707<br/>
-
・ 精神の自由を大切にしたい<br/>
+
=====  解雇は勝手にできない=====
-
・ リスク対策はするが、リスクを恐れない
+
[[wikipedia_ja:解雇|ウィキペディア(解雇)]] <br/><br/>
-
という気持ちの強い人には、自ら事業を起こす、起業という道があります。
+
解雇は勝手にできない。整理解雇の4要件で解雇には厳しい制約が課せられている。
-
*[[wikipedia_ja:起業 |ウィキペディア(起業)]]
+
*[http://labor.tank.jp/kaiko_etc/seirikaiko.html 労務安全情報センター(整理解雇の4要件)]
-
起業を目指したいが、殆ど手持ち資金のない人は、一人で会社を興すことが現実的です。<br/>
+
[http://labor.tank.jp 労務安全情報センター]の(整理解雇の4要件)<br/>
-
これを個人起業と呼ぶことにします。<br/>
+
-
=== 個人起業のメリットとリスク  ===
+
-
メリット;<br/>
+
-
自分が主人公になれるので、賃労働では不可能な次のような可能性が開ける。<br/>
+
-
① 精神の自由、ストレスフリー<br/> 
+
-
② 自分の遣りたいことが追求できる。<br/> 
+
-
③ 合理的な仕事の仕方等、工夫次第で労働時間を調整できる。ワークライフバランスがとれる。<br/>
+
-
 
+
-
==== リスク対策  ====
+
-
お金をかけないで起業する<br/>
+
-
起業準備や仕事に長時間使わない <br/>
+
-
無理なく出来ることから始める<br/>
+
-
=== 個人起業への準備と立ち上げ ===
+
===== 失業保険 =====
-
200323 
+
解雇、倒産で失業したときは、失業保険でお金が支給される。<br/>
-
====  起業に必要な知識の調査、学習、習得    ====
+
失業給付(失業保険)とは、政府や政府関係機関から失業者に対して支払われる給付である。<br/>
-
まずは、起業とは何かを調べましょう。<br/>
+
日本をはじめ 多くの国では、政府による強制保険制度となっている事が多い。<br/>
-
ウェブ上の百科辞典、ウィキペディアにも出ています。<br/>
+
多くは社会保障スキームの一つとして設計されている。<br/>
-
*[[wikipedia_ja:起業    |ウィキペディア(起業  )]]
+
多くの場合、失業給付は失業者として登録を行い、<br/>
-
次に現在の生活に困っていなければ、起業に必要な知識の調査、学習・習得 を集中的に実施しましょう。<br/>
+
求職中かつ無職状態であると保証できた者にのみ給付される。
-
収入が必要な状態ならば、企業等に勤め努め、給料を得ながら、これらを実施する方法もあります<br/>
+
*[[wikipedia_ja:労働者災害補償保険 |ウィキペディア(労働者災害補償保険あるいは失業保険」,失業給付)]]
-
もし可能ならば、企業の際に必要となる知識、技術、人とのつながりが得られる企業等に就職したいものです。<br/>
+
-
====  必要な資材(土地、建物、免許、仕事上必要な機器・器具)の準備   ====
+
==== 残業の強要(時間外労働を強いられる)====
-
==== 小さく始める ====
+
雇用者があなたに残業を強いることができるのは、次の2つの要件を2つとも満たしている時だけです。<br/>
-
小さく始めれば一人または家族ではじめられ、資金があまりかかりません。<br/>
+
(1)企業が労働者に残業させることができる、[[wikipedia_ja:労使協定 |労使協定]]を組合と締結し行政官庁へ届け出ている。<br/>
-
その他起業のための準備も簡単になり、起業するまでの時間も短縮できます。
+
(2)労働契約上残業を行う義務が設定され,それを労働者がいつでも閲覧できる。<br/><br/>
-
===== 自分あるいは家族だけで、小資金で出来ることから始める=====
+
 
-
営業に例え失敗した時にも、痛手が少なく、再起もできます。
+
○ もし、満たしてなければ、<br/>
-
===== 一番やってみたいことに絞って始める=====
+
[[wikipedia_ja:労働基準法 |労働基準法]]の36条違反 で労働基準監督所に訴えましょう。
-
最初から、手を広げて起業しようとすれば、多大な資金、準備等が必要になってしまいます。 <br/> 
+
労働基準監督所は労働基準法違反の企業に対して指導や勧告を行ってくれる厚労省に機関です。<br/>
-
失敗した時の痛手も大きくなり、長い人生に重くのしかかります。<br/>
+
*[https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/location.html 全国労働基準監督署の所在案内]
-
まず、一番やってみたいことに絞って始めるのが賢明です。<br/>
+
 
 +
 
 +
*[[wikipedia_ja:労働基準法 |ウィキペディア(労働基準法  )]]
 +
 
 +
▽ もし満たしているならば<br/>
 +
上記要件を満たしている場合でも、労働者に正当な理由がある場合には残業命令をすることはできません。<br/>
 +
拒否と拒否理由をはっきり会社に言いましょう。<br/>
 +
○ 残業を拒否できる正当な理由<br/>
 +
*[[wikipedia_ja: 労働基準法  |ウィキペディア(労働基準法 )]]66条
 +
*[[wikipedia_ja: 育児介護休業法 |ウィキペディア(育児介護休業法)]]16条の8 ,17条,18条
 +
 
 +
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582033.pdf
 +
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582061.pdf
 +
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582066.pdf
 +
<br/><br/>
 +
残業やらせるのは当たり前、やるのは当たり前、ではありません。<br/>
 +
某大企業(日本)で、若い、前途有望は女性労働者が過度の残業で病におかされ、<br/>
 +
市民社会に大きな衝撃を与えました。<br/>
 +
*[[wikipedia_ja: 過労死   |ウィキペディア(過労死  )]]
 +
*[[wikipedia_ja: 過労自殺  |ウィキペディア(過労自殺  )]]
 +
 
 +
× それでも残業強要をうけたら、これらのやり取り(私の言い分と会社の言い分、日時、場所)を手帳にメモします。<br/>
 +
自分の家庭生活や健康が脅かされたら、<br/>
 +
自分ひとりで抱え込んで自殺や退職に追い込まれる前に、<br/>
 +
このメモをもって、労働基準監督署に行きましょう。<br/>
 +
あるいは、弁護士に相談する方法もあります。
 +
===== 法定労働時間とそれを超えた残業  =====
 +
○ 法定労働時間の意味<br/>
 +
*[[wikipedia_ja:労働基準法32条 |法定労働時間]]
 +
○ 企業が自由に設定できる労働時間は所定労働時間とよび、、<br/>
 +
法定労働時間の8時間を超えて設定することはできない。<br/>
 +
 
 +
==== 残業代が支払われない ====
 +
この時の対応も強制残業の時とほぼ同様です。<br/>
 +
不払い残業日と残業時間、仕事内容の概要を、手帳等に逐一記録しておきましょう。<br/>
 +
上司や企業の労務課に、このメモを見せて支払いを要求しましょう。<br/>
 +
それでも支払い拒否し嫌がらせうけたときは、それも日時、場所、あなたの主張と相手の氏名と言動を記録しましょう。<br/>
 +
そして労働基準監督所に訴えるか、労働組合に相談しましょう。<br/>
 +
それで解決するはずです。、
 +
*[https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/dl/chingin-c_h25_05.pdf 厚労省の賃金不払残業の解消のための取組事例集について ]
 +
==== 職場でハラスメント被害にあう ====
 +
次のような被害にあった時どうしますか。<br/>
 +
職場いじめ(タイプによってモラルハラスメント(精神的ハラスメント)、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント)、社員からのストーカー<br/>
 +
次の資料には、いろいろなハラスメントについての説明と共に、解決法の一部が書いてあります。
 +
*[[wikipedia_ja:Category:ハラスメント|ウィキペディア(Category:ハラスメント)]]
 +
==== 育児期間中の労働   ====
 +
短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)があります。
 +
*[https://part-tanjikan.mhlw.go.jp/navi/manual/doc/attention.pdf 短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)(厚生労働省)]
 +
 
 +
=== SNS の利用;すべての就業に伴うトラブルの防止や解決のために===
 +
被害者がSNSで、抗議と同じ被害にあっている人に、ともに連帯し解決しようと呼びかけるのも、
 +
有力な解決手段になりえます。
 +
例えば、ミートゥー(MeToo)運動に関するウィキペディアの記事があなたの大きな力になるかもしれません。
 +
*[[wikipedia_ja: MeToo  |ウィキペディア(MeToo  )]]
 +
=== 起業したとき===
 +
上記に記述をもとに、<br/>
 +
もし、労働者を雇ったならば、労働関係の規制法(労働基準法等)は厳守し、<br/>
 +
その労働者の人権を守りましょう。

2020年12月11日 (金) 13:43時点における版

目次

 労働に関する法規ーーー就業に伴うトラブルの防止や解決のために 

201211

 雇用されているとき

 仕事が原因で怪我や病気をする

仕事が原因で怪我や病気をしたときは、労災であると認定されれば労災保険で公費が支給されます。

 解雇、倒産で失業 

200707

解雇は勝手にできない

ウィキペディア(解雇)

解雇は勝手にできない。整理解雇の4要件で解雇には厳しい制約が課せられている。

労務安全情報センターの(整理解雇の4要件)

 失業保険 

解雇、倒産で失業したときは、失業保険でお金が支給される。
失業給付(失業保険)とは、政府や政府関係機関から失業者に対して支払われる給付である。
日本をはじめ 多くの国では、政府による強制保険制度となっている事が多い。
多くは社会保障スキームの一つとして設計されている。
多くの場合、失業給付は失業者として登録を行い、
求職中かつ無職状態であると保証できた者にのみ給付される。

 残業の強要(時間外労働を強いられる)

雇用者があなたに残業を強いることができるのは、次の2つの要件を2つとも満たしている時だけです。
(1)企業が労働者に残業させることができる、労使協定を組合と締結し行政官庁へ届け出ている。
(2)労働契約上残業を行う義務が設定され,それを労働者がいつでも閲覧できる。

○ もし、満たしてなければ、
労働基準法の36条違反 で労働基準監督所に訴えましょう。 労働基準監督所は労働基準法違反の企業に対して指導や勧告を行ってくれる厚労省に機関です。


▽ もし満たしているならば
上記要件を満たしている場合でも、労働者に正当な理由がある場合には残業命令をすることはできません。
拒否と拒否理由をはっきり会社に言いましょう。
○ 残業を拒否できる正当な理由

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582033.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582061.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582066.pdf

残業やらせるのは当たり前、やるのは当たり前、ではありません。
某大企業(日本)で、若い、前途有望は女性労働者が過度の残業で病におかされ、
市民社会に大きな衝撃を与えました。

× それでも残業強要をうけたら、これらのやり取り(私の言い分と会社の言い分、日時、場所)を手帳にメモします。
自分の家庭生活や健康が脅かされたら、
自分ひとりで抱え込んで自殺や退職に追い込まれる前に、
このメモをもって、労働基準監督署に行きましょう。
あるいは、弁護士に相談する方法もあります。

 法定労働時間とそれを超えた残業  

○ 法定労働時間の意味

○ 企業が自由に設定できる労働時間は所定労働時間とよび、、
法定労働時間の8時間を超えて設定することはできない。

 残業代が支払われない 

この時の対応も強制残業の時とほぼ同様です。
不払い残業日と残業時間、仕事内容の概要を、手帳等に逐一記録しておきましょう。
上司や企業の労務課に、このメモを見せて支払いを要求しましょう。
それでも支払い拒否し嫌がらせうけたときは、それも日時、場所、あなたの主張と相手の氏名と言動を記録しましょう。
そして労働基準監督所に訴えるか、労働組合に相談しましょう。
それで解決するはずです。、

 職場でハラスメント被害にあう 

次のような被害にあった時どうしますか。
職場いじめ(タイプによってモラルハラスメント(精神的ハラスメント)、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント)、社員からのストーカー
次の資料には、いろいろなハラスメントについての説明と共に、解決法の一部が書いてあります。

 育児期間中の労働 

短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)があります。

 SNS の利用;すべての就業に伴うトラブルの防止や解決のために

被害者がSNSで、抗議と同じ被害にあっている人に、ともに連帯し解決しようと呼びかけるのも、 有力な解決手段になりえます。 例えば、ミートゥー(MeToo)運動に関するウィキペディアの記事があなたの大きな力になるかもしれません。

 起業したとき

上記に記述をもとに、
もし、労働者を雇ったならば、労働関係の規制法(労働基準法等)は厳守し、
その労働者の人権を守りましょう。

個人用ツール