論理的思考法/演繹的推論
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+ | 東京都民一人一人にその人自身の髪の毛の本数によって背番号を振ることを考える. | ||
+ | 毛の本数が0本の人には背番号0を,1000本の人には背番号1000を振り付ける。 | ||
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+ | (1)人間の髪の毛の本数は100万本以下である.が正しいとしているから | ||
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+ | 都民全員に付与した背番号は(3)の仮定により誰一人として同じものはないのだから | ||
+ | 都民全員の数は100万1人のはずである.しかしこれは | ||
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+ | 命題「東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」 | ||
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+ | 従って東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」が正しい |
2020年11月28日 (土) 10:14時点における版
演繹的推論は論理的思考の根幹である.
簡単な例を挙げる。
- (1)人間の髪の毛の本数は100万本以下である.
- (2)東京都民の人口は1200万人である.
これらの命題が正しければ
- 東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.
この命題の正しさを示すには背理法による.
命題「東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」 の否定が成り立つものとする。
「東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」
は厳密に書くと
「東京都民A,Bがいて,A,Bは同一人物でなくかつA,Bの髪の毛の本数は同じ」
である.
このこの命題の否定は
- (3)任意の東京都民A,Bについて,A,Bが同一人物でなければ A,Bの髪の毛の本数は等しくない.
であしたことにる.
これが正しいと仮定している.
東京都民一人一人にその人自身の髪の毛の本数によって背番号を振ることを考える. 毛の本数が0本の人には背番号0を,1000本の人には背番号1000を振り付ける。
(1)人間の髪の毛の本数は100万本以下である.が正しいとしているから 振られる番号は0番から100万までである.しないながら 都民全員に付与した背番号は(3)の仮定により誰一人として同じものはないのだから 都民全員の数は100万1人のはずである.しかしこれは (2)東京都民の人口は1200万人である. にこれは矛盾する.
この矛盾は 命題「東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」 の否定が成り立つものとしたことによっている.
従って東京都民のうち少なくとも2人は髪の毛の本数は同じである.」が正しい