物理/速度・加速度・ベクトル

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====質点の位置、および変位の表し方====
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(1)位置ベクトル<br />
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質点の位置は、原点Oと質点Pとを結ぶOPで与えられる位置ベクトルを用いて表示することが多い。これは通常のベクトルと異なり、始点を原点に固定したベクトルなので、束縛ベクトルということがある。<br />
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質点の位置は、原点Oと質点Pとを結ぶOPで与えられる位置ベクトルを用いて表示することが多い。これは通常のベクトルと異なり、始点を原点に固定したベクトルなので、束縛ベクトルということがある。
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(2)変位ベクトル<br />
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質点が位置をP1からP2に移動したとき、その変位を始点P1終点P2のベクトルP1P2で表します。
質点が位置をP1からP2に移動したとき、その変位を始点P1終点P2のベクトルP1P2で表します。
ベクトルは大きさと向きを持ちベクトル演算が成り立ちます。ベクトルについて、詳しくない方は次の文献をご覧ください。
ベクトルは大きさと向きを持ちベクトル演算が成り立ちます。ベクトルについて、詳しくない方は次の文献をご覧ください。
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*[[Wikibooks_ja:高等学校数学B ベクトル|ウィキブックス(高等学校数学B ベクトル)]]
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(3)ベクトルの座標表示<br />
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(3)ベクトルの座標表示
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具体的に位置や変位を計算するには、ベクトルを数であらわして数の計算を用いねばならない。そこで原点をOにとった座標系を(距離を利用して)定め、位置ベクトルや変位ベクトルを座標表示します。運動の種類に応じて、解析しやすいように色々な座標系が考案されています。良く使われる座標系は直交座標系と極座標系です。座標系については次の解説を参考にしてください。
具体的に位置や変位を計算するには、ベクトルを数であらわして数の計算を用いねばならない。そこで原点をOにとった座標系を(距離を利用して)定め、位置ベクトルや変位ベクトルを座標表示します。運動の種類に応じて、解析しやすいように色々な座標系が考案されています。良く使われる座標系は直交座標系と極座標系です。座標系については次の解説を参考にしてください。
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*[[wikipedia_ja:座標|ウィキペディア(座標)]] この解説はかなり修正が必要です。
*[[wikipedia_ja:座標|ウィキペディア(座標)]] この解説はかなり修正が必要です。
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===質点の速度と加速度===
===質点の速度と加速度===
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質点の位置を時間の関数として表わせれば、質点の動き方がわかるので、その速度や速度の増加の仕方(加速度)も計算できます。
質点の位置を時間の関数として表わせれば、質点の動き方がわかるので、その速度や速度の増加の仕方(加速度)も計算できます。
位置は必要ならば座標表示しておきます。
位置は必要ならば座標表示しておきます。
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====速度====
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質点の位置が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。
質点の位置が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。
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*[[Wikipedia_ja:速度|ウィキペディア(速度)]]
*[[Wikipedia_ja:速度|ウィキペディア(速度)]]
====加速度====
====加速度====
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質点の速度が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。
質点の速度が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。
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*[[Wikipedia_ja:加速度|ウィキペディア(加速度)]]
*[[Wikipedia_ja:加速度|ウィキペディア(加速度)]]

2011年1月16日 (日) 04:00時点における版

物理力学(1) 速度、加速度とヴェクトル

目次

力学(ニュートン力学あるいは古典力学)とは何か(What is classical mechanics?)

物体の運動の根本法則を明らかにする、物理学の一分野です。

この理論の根幹は、力の法則(本テキスト3章)と力と運動の関係を与える運動法則(本テキスト4章)です。

質点の運動の表し方

高校では主に質点(大きさがなく重さだけがある点状の物体)の運動を学び、その法則を明らかにする。 何故ならば、大きさのある物体では、物体のどの部分かによってその位置がことなり、また変形なども起こるため物体の位置を表すのが 難しいからです。さらに運動も並進移動だけでなく回転などを行い複雑となるからです。質点は、大きさのない点なので位置は明確で、回転もない。 しかし、重さがあって大きさのない、仮想の物質である質点の運動法則など何の役にも立たないと思う人もいるでしょう。 ところが、応用範囲は結構広いのです。例えば、地球の公転運動は、地球を質点とみなして解析してもほぼ正しいです。 さらに、大きさを考慮して解析しなければならない物体の運動も、質点の運動法則を利用して解明できます。 しかし高校数学より高度な数学を必要とするため、高校の物理では扱わず、大学で学びます。

質点の運動を数式で表すにはどうするか?

時間と距離

我々が住む世界は、3次元 空間 で、時間という時の経過が存在します。時間は時計で正確に測れます。3次元空間には長さという概念があり、距離の原器を使って正確に測れます。時間については、ウィキペディア(時間) の4.1 ニュートン力学での時間を、距離(あるいは長さ)については、ウィキペディア(距離) をみてください。

運動を調べたい時間範囲のすべての時刻tにたいしてその位置がわかれば、物体がどのように動いているか、完全にわかります。そこで、質点の位置を時間の関数として表すことで、運動は数式で記述出来ることになります。これは16世紀のガリレオの偉大な発見です。現代の物理学はここから始まりました。

質点の位置、および変位の表し方

(1)位置ベクトル
質点の位置は、原点Oと質点Pとを結ぶOPで与えられる位置ベクトルを用いて表示することが多い。これは通常のベクトルと異なり、始点を原点に固定したベクトルなので、束縛ベクトルということがある。
(2)変位ベクトル
質点が位置をP1からP2に移動したとき、その変位を始点P1終点P2のベクトルP1P2で表します。 ベクトルは大きさと向きを持ちベクトル演算が成り立ちます。ベクトルについて、詳しくない方は次の文献をご覧ください。

(3)ベクトルの座標表示
具体的に位置や変位を計算するには、ベクトルを数であらわして数の計算を用いねばならない。そこで原点をOにとった座標系を(距離を利用して)定め、位置ベクトルや変位ベクトルを座標表示します。運動の種類に応じて、解析しやすいように色々な座標系が考案されています。良く使われる座標系は直交座標系と極座標系です。座標系については次の解説を参考にしてください。

質点の速度と加速度

質点の位置を時間の関数として表わせれば、質点の動き方がわかるので、その速度や速度の増加の仕方(加速度)も計算できます。 位置は必要ならば座標表示しておきます。

速度

質点の位置が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。

加速度

質点の速度が単位時間あたり幾ら変化するかを表します。向きと大きさをもつのでベクトルです。

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