物理/原子・電子と物質の性質

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物理11章 原子・分子と物質の性質

この章では、物質の性質が原子や分子の構造から決まることを学ぶ。

目次

元素と物質

化学的反応によってそれ以上簡単な成分に分解できない物質、正確には化学元素という。現在118種の元素が見つかっている。物質はいくつかの元素の組合せから出来ている。

原子と原子の構造

原子とは元素の最小単位。元素の違いは、その原子が異なることに起因する。原子は、正の電気をもった原子核と負の電気をもった電子が電気力で引き合い、一つの粒子となったものである。

電子殻と価電子

原子内の電子軌道を回る電子には、化学結合や物性に深く関わるものと、ほとんど関係しないものがある。化学結合や物性に関わる電子は価電子と呼ばれ、通常、原子内の最外殻を回っている。

分子と分子間力

分子は、各物質の化学的性質を備えた最小の単位粒子であり、いくつかの原子がそれらの原子の原子核と電子の電気的引力で引き合い、集まったもの。

分子の間にも、それを構成する原子の原子核と電子のあいだの引力に基因する、引力が働く。

原子・分子の構造と物質の性質

物質のさまざまな巨視的性質(物性)はその原子・分子の構造や運動から決まる。

物性 

物質の示す物理的性質のこと。機械的性質(力学的性質)、熱的性質、電気的性質、磁気的性質、光学的性質がある。詳しくは

物質の3態

物質は気体、液体、固体という3つの状態をとる。H2Oの場合、水蒸気、水、氷である。何故、こうしたことが起こるのでしょうか?
原子・分子の熱運動が小さい低温の場合には、原子・分子間力が勝って物体は小さく固く結合して固体になり、分子の熱運動が大きい高温では分子間力を完全に打ち破り個々の分子が勝手に熱運動で動き回るため気体になる。この中間では、原子・分子間の距離はあまりひろがらないが、その相対的な位置関係は熱運動で自由に変わるため、液体になる。詳しくは

 固体電気的性質 

固体の電気的性質を原子・分子の構造から理解しよう。他の性質については大学で学ぶ。

 固体と結晶 

力を加えても変形しにくく、ほぼ一定の形、体積を保つ物質。固体を構成する原子、分子が、規則的にならんでいる物質は結晶とよばれ、そうでない固体は、非晶質とよばれる。結晶中の原子の並びの間隔はおよそ,10^{-10}10^{-11} m 程度である。

 導体、半導体、不導体(絶縁体) 

 電気的性質と電子 

N個の原子が集まった固体の電子のエネルギー;バンド構造をとる

バンドギャップ

電気的性質とバンド構造 

 n型半導体とp型半導体 

 pn接合とダイオード 

pn接合、半導体ダイオード、順方向と逆方向、整流作用、

 発光ダイオード 

 シリコン光電池(太陽電池) 

 トランジスタ 

 半導体レーザー 

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