事業計画/目標管理
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事業計画/目標管理
最終目標を考えてみる
ある事業をはじめるとき、その事業の最終目標は何か、考えておくのも有益だといえる。
例えば自分の畑で取れた作物を畑の近くで直売する場合、その最終目標は真剣に考えなくて よい場合が多いだろう。農夫の夫婦が二人で営業し、どちらか、または二人が身体が動くうちは 営業を続け、その後は子供や孫に引き継ぐか、廃業すればいいだろう。
しかしカジュアルなデザインの婦人服を製造販売するような場合、世界中に販路を広げることが できるだろう。 そこからが経営者にとって悩ましいところで、既存の民族衣装しか着ない国にまで そのような商品を売り込もうとすると、その努力は恐ろしく大変であろう。
世界は広い
昔は日本の婦人は着物しか着なかった。現代では殆どの婦人が洋服を着るようになったが、 それは一婦人服販売業者の力ではない。
経営者が目標を持つのはある程度必要なことではある。しかし世界は広いので、 目標は間違うことが多いだろう。あるときは民族のカルチャーを深く知らなくては目標など たてられない。
経営者の大言壮語は危険
多くの大企業はたいして正確な目標も無く世界進出をして、でたとこ勝負で売り上げをあげている
例が多い。しかしこれからの企業は何のために事業をつづけるのか、目標は何かということを
考えておかないと、企業が人間をしあわせにするのではなく、ヒドラのような怪物に人間達が使われるようになってしまうだろう。
昔日本は「八紘一宇」などという外国人には意味不明なキーワードを作り出して、世界に進出しようとして失敗をした。それと同じように経営者もあまり大言壮語は慎んだ方がよい。
学ぶことが広がること
大言壮語を言う前に、進出先についてよく学ぶことが必要である。
しかしどのようにして学ぶか?
進出先にすでに出ている自国籍のコンサルタントなどを利用したり指導を受けることもできる(しかしかなり信用度の低い人が多いらしい)。
進出先の企業とタイアップする(ノウハウを取られてしまうことも多い)。
進出先から自国への留学生の自社社員を利用する(留学生の場合は現地語がしゃべれるし、最低限の現地の風習には詳しいだろうが、そのビジネスについては必ずしも詳しくない)。
大学などでの教授を中心とした同窓生などの人脈を利用する(大学で共に学んだ、ということを大切にする留学生が多い。このIWSで共に学んだ、ということがひとつの絆になればいいと思う)。
目標の作成
妥当な目標が作られた、と仮定して、その目標どおりことが進んでいるかどうか、管理していかなくてはならない。
そして目標自体が達成可能であったか、時折チェックしてみなくてはいけない。もし目標が到底達成できないものであることが分かった場合、目標を変更しなくてはならない。
その場合注意点がある。やたら頻繁に目標変更をしていると、社員達が混乱してしまう。
特に目標を達した社員に恩賞を与えずに目標を変更してしまっては、その社員はやる気を失ってしまう。
未経験分野での目標は、実験的試行をしたりMiniMax的シミュレーションで十分な勝算があるときのみ作るべき。日本が太平洋戦争を初めようとしたとき。有名な山本五十六元帥が、「1年間は暴れて見せましょう」と言って、真珠湾に出陣したという話が伝わっているが、これは彼の優れていたことを示す逸話になっているが、全く逆である。1年しか暴れることができないという恐れがあるなら、開戦をさすべきではなかったのである!
そのためにはインターネットが有効に利用できるだろう。
目標がしっかりしたものであれば、社員一人一人の働き方の動機付けと管理(目標管理、MBC)もたやすくなる。
(目標管理は、米語でManagement by objectivesといい、MBOと略される。)
ウィキペディア 目標による管理
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AE%A1%E7%90%86
社員に自分が何をすべきか、を知ってもらうには悪い方法ではないが、上に書かれている通り、 限界もあり、それらをよくわきまえて運用しなければならない。