リスク管理/組織の状況確定
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組織の外部・内部の状況を理解しておくことが必要。
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概要
リスク管理する上で、自身が置かれている内外の状況を把握し、ステークホルダが皆その状況に理解を示していないと、管理の方法も決まらない。以下にその例を示す。しかし、これがすべてというわけではない。またここに例示したことをすべて自分の組織に取り込まなければならないわけでもない。組織ごとに費用対効果を意識して取捨選択しなければならない。常に自問自答をくりかえことが望ましい。この考え方は、紀元前に成立したといわれる、孫氏の兵法の「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。」にも表れている。
外部状況の例
外部状況には以下のようなものが考えられる。
- 社会、文化、政治、法律、金融、技術、自然
- 外部ステークホルダの価値観
内部状況の例
内部の状況には以下のようなものが考えられる。
- ガバナンス、組織体制、アカウンタビリティ、組織文化
- 組織の目的
- 人、資本、時間、技術
- 内部ステークホルダの価値観
状況の変化に対する感受性
常に内外の状況の変化に敏感であることが望まれる。その変化によってリスクマネジメントの方策が変わってくることがある。変化に敏感になるためには、各種のコミュニケーションの努力が欠かせない。例えば、例年より寒くなると考えて、暖房器具を沢山製造しようと考えていたときに、今年の冬は暖冬と予報が出た場合に、暖房器具の製造数量を減らさなければならない、というような場合も、外部とのコミュニケーションが必要になり、かつ常に変化に敏感になっていなければならないことが、理解できると思う。
参考文献
- 全社的リスクマネジメント フレームワーク篇、八田進二監訳、東洋経済新報社、2006