物理/物質の構造と性質

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目次

「 6.1 物質の構造と性質 」

 物質はいくつかの元素の組み合わせ 

元素とは、化学的反応によってそれ以上簡単な成分に分解できない物質である。
正確には化学元素という。
現在118種の元素が見つかっている。
物質はいくつかの元素の組合せから出来ている。

元素と原子の構造

元素

一つの元素は、その元素に対応する原子が結合したもの。 原子は元素の最小単位である。
元素の違いは、それを作っている原子が異なることに起因する。

原子

原子は、正の電気をもった原子核と負の電気をもった電子が電気力で引き合い、一つの粒子となったものである。

原子モデル

ラザフォードの太陽系型原子模型
ボーアの原子模型

電子殻と価電子

原子内の電子軌道を回る電子には、化学結合や物性に深く関わるものと、ほとんど関係しないものがある。
化学結合や物性に関わる電子は価電子と呼ばれ、通常、原子内の最外殻を回っている。

分子と分子間力

分子は、各物質の化学的性質を備えた最小の単位粒子であり、
いくつかの原子がそれらの原子の原子核(正電荷)と電子(負電荷)の電気的引力で引き合い、集まったもの。

分子の間にも、それを構成する原子の原子核と電子のあいだの引力に基因する引力が働く。
物質が形を保つのは、原子核(正電荷)と電子(負電荷)の間の電気的引力と原子核同士の反発力が釣り合い
最も安定する形をとるためである。
このため多くの物体で変形すると元に戻ろうとする力が生じる。弾性力と呼ばれる。

原子・分子の構造と物質の性質

物質のさまざまな巨視的性質(物性)はその原子・分子の構造や運動から決まる。

物性 

物質の示す物理的性質のこと。機械的性質(力学的性質)、熱的性質、電気的性質、磁気的性質、光学的性質がある。詳しくは

物質の3態

物質は気体、液体、固体という3つの状態をとる。H2Oの場合、水蒸気、水、氷である。何故、こうしたことが起こるのでしょうか?
原子・分子の熱運動が小さい低温の場合には、原子・分子間力が勝って物体は小さく固く結合して固体になり、分子の熱運動が大きい高温では分子間力を完全に打ち破り個々の分子が勝手に熱運動で動き回るため気体になる。この中間では、原子・分子間の距離はあまりひろがらないが、その相対的な位置関係は熱運動で自由に変わるため、液体になる。詳しくは

 固体の電気的性質 

固体の電気的性質を原子・分子の構造から理解しよう。他の性質については物性論という大学の専門課程の科目であつかう。本テキストでは触れない。

 固体と結晶 

個体とは、力を加えても変形しにくく、ほぼ一定の形、体積を保つ物質。
固体を構成する原子、分子が、規則的にならんでいる物質は結晶とよばれ、
そうでない固体は、非晶質とよばれる。
結晶中の原子の並びの間隔はおよそ,$10^{-10}$~$10^{-11} m $程度である。

 導体、半導体、不導体(絶縁体) 

 電気的性質と電子 

N個の原子が集まった固体の電子のエネルギー;バンド構造をとる

バンドギャップ

電気的性質とバンド構造 

 n型半導体とp型半導体 

 pn接合とダイオード 

pn接合、半導体ダイオード、順方向と逆方向、整流作用、

 発光ダイオード 

 シリコン光電池(太陽電池) 

太陽電池(Solar cell)は、光起電力効果を利用し、
光エネルギーを電力に変換する電力機器である。

 トランジスタ 

 半導体レーザー 

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