リスク管理/リスク分析
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目次 |
概要
リスク分析は、特定したリスクの深堀を行い、多面的な説明を記述する。この内容が次のリスク評価で利用されるため、重要な資料となる。
リスク分析は、リスクの原因およびその結果(好ましい/好ましくない)の規模(レベル)とその起こりやすさ等を考慮すること。
リスク分析は、利用可能な情報、資源等により詳細さの度合いはさまざまであり、定性的なものと定量的なものというように表現形態も多様である。
原因の追究及び生じうる結果
リスクが発生する原因とそのリスクによって生じる結果(良きにつけ、悪しきにつけ)は、何か、またその追究は、対策を講じる場合に有効となる。
もし~なら分析
「もし地震が発生したら」、「もし取引先が倒産したら」、「もし規制が緩和されたら」等のような想定を列挙し、危険源を抽出する。
特性要因図
品質管理で活用されている、特性要因図の、矢印の先に、結果を書き、各枝葉に原因を記述して、見やすく整理することで、皆の共通理解の促進にも寄与する。
化学プラントの危険リスクの分析の例
HAZOP(HAZard and OPerability study)および、FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)などが挙げられる。
金融機関のリスク分析の例
VaR(Value at Risk)および、外部格付け機関による信用度の格付けなどが挙げられる。
IT関連のリスク分析の例
ハッキングによるデータ破壊・復旧および、顧客情報の流出による信用・損失などが挙げられる。IoT(Internet of Things)となると、生命の危機とその費用なども考慮する必要性が生じる。
総合的な分析方法
発生頻度と損害規模をクロスさせて、マトリックス上のマス目を埋めていくことにより、網羅的に分析できる。
リスクマトリックスの例
発生頻度 | ||||
---|---|---|---|---|
大 | 中 | 小 | ||
影響度(損害金額等) | 大 | |||
中 | ||||
小 |
参考文献
- 技術者のための実践リスクマネジメント、関根和喜 編著、コロナ社、
- 文献2
- 文献3