資金調達・電子マネー/同志からの調達

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概要

前章で述べた通り、日本のようなあまりベンチャー企業立ち上げの経験がない国では、 資金の調達を友人などに頼るのはまことに危険である。 将来構想の話ばかりが 友人間で広がり際限がなくなる。 そして失敗する。 

本人が自分の開業資金で失敗したとしても、少なくとも本人にとって痛切なまでの経験になる。

しかし友人達を巻き込んで失敗した場合は、その多くの友人達を失うことになる。

更に友人同士で起業する場合も、出資に関するいろいろな問題が生じる。 起業者同士が出資すれば あまり問題は無いように思えるが、金持ちの家の一人を巻き込み、お金だけ出させて他の者たちが結託して 人の良い金持ちの一人を追い出してしまう(お金は返さずに)、というような事例も少なくない。

お互いに長所を生かしあい、欠点を補い合い、そして信頼しあうことで共同経営がうまくいったという例も 確かにある。 日本のホンダやソニーなどはそういった意味でよい成功例である。またアメリカのApple も そのような共同経営でうまくいった例である。

なお資金調達といっても、単にお金を借りるだけなのか、株を買ってもらい出資者になってもらうのか、あるいは 社債を買ってもらうのかの選択がある。社債については次を参照。



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