新養殖/養殖魚介類－将来

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2020年11月4日 (水) 15:41 時点における最新版

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海水魚の養殖

日本では前章で紹介したように、すでに多くの魚介類がすでに養殖されている。

高級食材であるマグロ、ウナギ、フグなどは、養殖技術が完成しつつある。

雑誌PRESIDENT「築地、旬（ばなし）」より：

「全国の生産量で見ると、ブリ（ハマチ）、マダイ、カンパチが御三家で、ただいま急上昇中といえばクロマグロ。さらにトラフグ、ヒラメ、シマアジ、ヒラマサ、カワハギなどの高級魚。磯魚ではクロダイ、メバル、カサゴ、イサキ、メジナなど。九州の冬の味覚クエの養殖も普及しつつあり、人気が高い。」

将来的には、それ以外の海水魚を考えなくてはいけない（例えばサケやマス、イワシ。サンマ、イカ、タコなど）。

変わったところでは：

クラゲ (Wikipedia)

食用など利用。

これはあまり養殖されていないが、養殖が成功すれば新しい食材になるだろう。

淡水魚の養殖

アユ

古くから養殖も行われているが、養殖量は減少している。

アユ (Wikipedia)

ナマズ

埼玉県や茨城県で養殖技術が完成しつつある。

ナマズ (Wikipedia)

クラウドファンディングで資金を集めて研究しようとする人もいる。

「クラウドファンディングとは、群衆（Crowd）と資金調達（Funding）という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みを指します。」

ウグイ

ウグイ (Wikipedia)

栃木県水産試験場研究報告「ウグイの養殖」

トリガイ

トリガイ（鳥貝、一部でトリカイ、学名：Fulvia mutica）は二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科に属する二枚貝。名の由来は、食用とする足が鳥のくちばしのような形状をしていることから、また食味が鶏肉に似ているからともいう。日本の京都などで養殖されている。

トリガイ (Wikipedia)

海外でも、海のあるなしにかかわえあず、京都の例にならって、トリガイなどを養殖すれば、美味なタンパク減になるだろう。

養殖海水魚の保存食化

海水魚の保存食として次のようなものが知られている

これを焼いて炊いた米（ごはん）にそえて食する。

しかしこのままではしおからすぎるので、健康によくない。

そのため、ぬかづけされたイワシを、一度淡水につけて塩をぬき、次に日本酒やワインなどにつければ、健康的な保存食がえられる。

塩イカ

塩辛

塩辛(Wikipedia)

塩漬けされたイカをきゅうりなどの野菜ときりきざみ食する。

世界一長寿な地域として知られる、日本の長野県でよく食されている。塩イカを一度淡水に漬けて塩をぬき、次に日本酒やワインなどに漬ければ、健康的な保存食が得られる。

これらは安い海水魚を保存するものである。

もし安い魚でも養殖できて、更に保存食化できれば、世界の食糧事情は大きく改善されるだろう。

養殖淡水魚の保存食化および新淡水魚

海水魚はとれる時期が限られるせいか、淡水魚より保存食化が進んでいるものが多い。

例えば干魚など殆ど海水魚である。

淡水魚は一時に大量に取れることがなく、新鮮なものが必要なときに入手可能なせいかあまり保存食化は進んでいない。

ニジマス

ニジマス (Wikipedia)

これなど世界に保存食化して普及させれば、海の無い国にも普及可能であろう。

信州サーモン、養殖アユ、養殖ウナギ、信州大マスのように新しい養殖淡水魚も開発されている。

信州サーモン（長野県養殖漁業協同組合）

これらも養殖技術を含めて、海外に提供可能であろう。

また海水魚のように保存食化すれば海の無い国々でも美味な蛋白源が得られる。

海外での川魚

逆に海外の川魚を養殖し、保存食化すれば、キャビアのように漁業国日本にも販売可能であろう。

キャビア (Wikipedia)

まとめ

その他　多くの貝類がすでに養殖されているが、養殖法を工夫することで、ビジネス参入の余地があるかもしれない。

演習課題

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 [[新養殖]] > [[新養殖/養殖魚介類－将来]]
+== 海水魚の養殖 ==
-== '''養殖淡水魚の保存食化および新淡水魚''' ==
+日本では前章で紹介したように、すでに多くの魚介類がすでに養殖されている。
-　　海水魚はとれる時期が限られるせいか、淡水魚より保存食化が進んでいるものが多い。
+高級食材であるマグロ、ウナギ、フグなどは、養殖技術が完成しつつある。
-　例えば干魚など殆ど海水魚である。
+[http://www.president.co.jp/dan/backnumber/2011/20111200/21183/21193/21195/ 雑誌PRESIDENT「築地、旬（ばなし）」] より：
-なお海水魚の保存食かとして次のようなものが知られている
+: ''「全国の生産量で見ると、ブリ（ハマチ）、マダイ、カンパチが御三家で、ただいま急上昇中といえばクロマグロ。さらにトラフグ、ヒラメ、シマアジ、ヒラマサ、カワハギなどの高級魚。磯魚ではクロダイ、メバル、カサゴ、イサキ、メジナなど。九州の冬の味覚クエの養殖も普及しつつあり、人気が高い。」''
-干物
+将来的には、それ以外の海水魚を考えなくてはいけない（例えばサケやマス、イワシ。サンマ、イカ、タコなど）。
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B2%E7%89%A9
+変わったところでは：
-鰯のぬか炊き
+*[[wikipedia_ja:クラゲ|クラゲ (Wikipedia)]]
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B2%E7%89%A9
+食用など利用。
-イワシのぬかづけ
+これはあまり養殖されていないが、養殖が成功すれば新しい食材になるだろう。
-http://www.sumigen.co.jp/SHOP/NK002.html
-ぬかづけされたイワシを、一度淡水につけて塩をぬき、次に日本酒やワインなどにつければ、健康的な保存食がえられる。
+== 淡水魚の養殖 ==
-塩イカ
+=== アユ ===
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E3%81%84%E3%81%8B
+古くから養殖も行われているが、養殖量は減少している。
-しおづけされたイカをきゅうりなどの野菜ときりきざみ食する。日本の長野県でよく食されている。塩イカを一度淡水に漬けて塩をぬき、次に日本酒やワインなどに漬ければ、健康的な保存食が得られる。
+*[[wikipedia_ja:アユ|アユ (Wikipedia)]]
-これらは安い海水魚を保存するものである。このような方法が世界に普及すれば飢餓の問題の解決になるだろう。
+=== ナマズ ===
-== '''養殖淡水魚の保存食化''' ==
+埼玉県や茨城県で養殖技術が完成しつつある。
+*[[wikipedia_ja:ナマズ|ナマズ (Wikipedia)]]
-淡水魚は一時に大量に取れることがなく、新鮮なものが必要なときに入手可能なせいかあまり保存食化は進んでいない。
+クラウドファンディングで資金を集めて研究しようとする人もいる。
-ニジマス
+: ''「クラウドファンディングとは、群衆（Crowd）と 資金調達（Funding）という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みを指します。」 ''
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%82%B9
-これなど世界に保存食化して普及させれば、海の無い国にも普及可能であろう。
+=== ウグイ ===
-信州サーモン、養殖アユ、養殖ウナギ、信州大マスのように新しい養殖淡水魚も開発されている。
+*[[wikipedia_ja:ウグイ|ウグイ (Wikipedia)]]
-http://www.dia.janis.or.jp/~n-kenyou/
+*[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010834389.pdf 栃木県水産試験場研究報告「ウグイの養殖」]
-これらも養殖技術を含めて、海外に提供可能であろう。
-また海水魚のように保存食化すれば海の無い国々でも美味な蛋白源が得られる。
+=== トリガイ ===
+トリガイ（鳥貝、一部でトリカイ、学名：Fulvia mutica）は二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科に属する二枚貝。名の由来は、食用とする足が鳥のくちばしのような形状をしていることから、また食味が鶏肉に似ているからともいう。日本の京都などで養殖されている。
-== '''海外での川魚''' ==
+*[[wikipedia_ja:トリガイ|トリガイ (Wikipedia)]]
-逆に海外の川魚を養殖し、保存食化すれば、キャビアのように漁業国日本にも販売可能であろう。
+海外でも、海のあるなしにかかわえあず、京都の例にならって、トリガイなどを養殖すれば、美味なタンパク減になるだろう。
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%82%B9
+== 養殖海水魚の保存食化 ==
+海水魚の保存食として次のようなものが知られている
+=== 干物 ===
-== '''クラゲ''' ==
+*[[wikipedia_ja:干物|干物 (Wikipedia)]]
-食用など利用
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2
+=== 鰯のぬか炊き ===
+*[[wikipedia_ja:鰯のぬか炊き|鰯のぬか炊き (Wikipedia)]]
-== '''トリガイ''' ==
+=== イワシのぬかづけ ===
-トリガイ（鳥貝、一部でトリカイ、学名：Fulvia mutica）は二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科に属する二枚貝。名の由来は、食用とする足が鳥のくちばしのような形状をしていることから、また食味が鶏肉に似ているからともいう。
+*[http://www.sumigen.co.jp/SHOP/NK002.html すみげん「いわしの糠漬け真空パック」（参考）]
+これを焼いて炊いた米（ごはん）にそえて食する。
+しかしこのままではしおからすぎるので、健康によくない。
-https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%82%A4
+そのため、ぬかづけされたイワシを、一度淡水につけて塩をぬき、次に日本酒やワインなどにつければ、健康的な保存食がえられる。
+=== 塩イカ ===
+塩辛
+*[[wikipedia_ja:塩辛|塩辛(Wikipedia)]]
+塩漬けされたイカをきゅうりなどの野菜ときりきざみ食する。
+世界一長寿な地域として知られる、日本の長野県でよく食されている。
+塩イカを一度淡水に漬けて塩をぬき、次に日本酒やワインなどに漬ければ、健康的な保存食が得られる。
+これらは安い海水魚を保存するものである。
+もし安い魚でも養殖できて、更に保存食化できれば、世界の食糧事情は大きく改善されるだろう。
+== 養殖淡水魚の保存食化および新淡水魚 ==
+海水魚はとれる時期が限られるせいか、淡水魚より保存食化が進んでいるものが多い。
+例えば干魚など殆ど海水魚である。
+淡水魚は一時に大量に取れることがなく、新鮮なものが必要なときに入手可能なせいかあまり保存食化は進んでいない。
+=== ニジマス ===
+*[[wikipedia_ja:ニジマス|ニジマス (Wikipedia)]]
+これなど世界に保存食化して普及させれば、海の無い国にも普及可能であろう。
+信州サーモン、養殖アユ、養殖ウナギ、信州大マスのように新しい養殖淡水魚も開発されている。
+*[http://www.dia.janis.or.jp/~n-kenyou/ 信州サーモン（長野県養殖漁業協同組合）]
+これらも養殖技術を含めて、海外に提供可能であろう。
+また海水魚のように保存食化すれば海の無い国々でも美味な蛋白源が得られる。
+== 海外での川魚 ==
+逆に海外の川魚を養殖し、保存食化すれば、キャビアのように漁業国日本にも販売可能であろう。
+*[[wikipedia_ja:キャビア|キャビア (Wikipedia)]]
+== まとめ ==
 '''その他　多くの貝類がすでに養殖されているが、養殖法を工夫することで、ビジネス参入の余地があるかもしれない。'''
+== 演習課題 ==
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