会社法・企業倫理/自然と真理
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概要
混迷の途にある時は決まって「原点回帰」といわれる.現代のような困窮時にこそ,物事の真理に基づいた的確な判断や原理・原則を重視した対応が必要である.
経済,事業経営,生き方など実に多種多様な分野にわたる「真理」「原理・原則」「法則」などといったものは,誰かの思いつきや閃きだけで定められたものではなく,多くの人間の長期間にわたるさまざまな失敗や成功の積み重ねや体験,多角的な考察の結果に基づいて,それらを体系的に万人にわかりやすく実際的にまとめあげられたものである.
これらの概念は,英語では Principle, Rule と表現され,「事実に基づく人間の知的認識や約束事」を意味する. 日本語の辞書では「真理」とは「誠の道理、知識と事実が一致していること」,「原理・原則」とは「多くの事実に共通する普遍的な決まりごと,根本の理法」とある. これらについて意義を尊重し,謙虚に従うことの重要性がある.
辞書において,「経」は「一定の守るべき道徳や良識の枠、物事の正しい筋道を通すこと」,「済」は「金銭の貸借やモノの取引の決済、決着をきちんとつけること」,経営の「営」の意は「才覚を発揮して良い仕事をすること」,そして「管理 (Management)」は「あらゆる手法を駆使して問題を巧みに処理し,所期の目的を達成すること」とある.
好ましい経済や経営の原点は,ある種の道徳的規範と自主規律の重要性,事業経営において「利益確保という目的のためには手段を許さず」といったことは許されない. 正しい勤労とは,ただ肉体だけを惰性的に動かすだけでなく,頭を用いて効率的・合理的に働くこと,仕事 (Work) と作業 (Job) とは異なること,等の必要性を示唆する.
参考文献
- [r1] 芦屋 暁 (2012)『混迷の今こそ重視すべき真理と原則(時局レポート)』株式会社東京商工リサーチ, 2012.07.20 / http://www.tsr-net.co.jp/news/situation_before/1221400_1626.html
- 文献2
- 文献3